2016年2月29日月曜日

異業種からの農業参入【その2】

  異業種からの農業参入においては具体的にどのような取組みが行われているのでしょうか。



  
  そこで島根県においてトマトの栽培に参入した建設業者A社の取組みをみていきましょう。


  A社はコンクリートブロック及びセメント製品の製造販売を行う企業です。

  A社では創業時から障害者を積極的に雇用してきましたが、障害者の雇用を継続することを目的に2014年にトマト栽培に参入しました。

  技術面においては、島根県内において農業参入を支援する専門業者のサポートを受けました。

  A社が専門業者のサポートによって導入した栽培技術は、特殊なフィルムの下に設置した養液チューブから水や養分を与えるもので、水や養分はフィルムを透過してしみ上がる一方、無駄な栄養分の吸収がなくウィルスや細菌がフィルムを通らないことから病害の発生が極めて少なくなり、甘みの強い高品質のトマトができるというものです。

  また、農薬などの廃液を減らすことができるため環境にやさしいのも特徴です。

  販売面では、地元のスーパーマーケットや、道の駅などの販路を確保しています。

  一方で、更なる販路拡大や栽培したトマトを活用した2次加工品の開発が課題となっており、現在A社では栽培したトマトを用いたトマトジュースの開発などによる付加価値の向上に取り組んでいます

  またA社ではトマトの栽培において障害者が活躍しており地域の雇用促進にも貢献しています。

  (記事提供者:(株)税務研究会 税研情報センター)