2016年2月1日月曜日

選択と集中(その1)

シャープの経営危機は続いています。



家電業界の雄として名をとどろかせていたシャープが、なぜこのような苦境に陥ってしまったのか。


シャープは日本を代表する大手企業ですが、一般の会社でも参考となるシャープから学べる経営危機の教訓を考えてみましょう。

シャープが苦境に至った原因は多々あるのでしょうが、ここでは経営戦略としてよく取り上げられる「選択と集中」について考えてみます。

経営資源が無限なら、儲かりさえすればあらゆる分野に手を出しても構いません。

しかし、経営資源には限りがあります。選択と集中とは、高い利益を上げるために、不得手な分野は捨て、会社が最も得意とする分野に、有限な経営資源を集中させる経営手法です。

シャープは、かつて選択と集中が最も成功した企業の一つだと言われていました。

シャープが得意とするのはいうまでもなく液晶です。シャープは他の分野を縮小して、液晶に経営資源を集中する戦略を選択しました。

三重県の亀山に大規模な液晶パネル工場を建設、それは「亀山モデル」として高く評価されていました。

しかし、地デジ化の終了に伴う国内テレビ需要の急減と、韓国や中国などの急速な追い上げで液晶の収益が下降すると、他に代替分野を持たないシャープは、一気に経営危機に追い込まれてしまったというわけです。

(記事提供者:(株)税務研究会 税研情報センター)